はじめに「また宿題を出し忘れた!」「連絡帳を書いてこないから何の宿題かわからない…」「忘れ物が多くて、先生から何度も指摘を受けている…」こんな悩みを抱える保護者の方は多いかもしれません。でも、忘れ物や提出忘れは、単なる“注意不足”や“怠け”ではなく、記憶・段取り・実行の苦手さに起因していることが多いのです。今回は、忘れ物や宿題の出し忘れが多い子どもに向けた、実践的な家庭学習サポート術をご紹介します。「忘れる子」にありがちな3つの特徴
- 記憶を“メモ”に移せていない
→「頭で覚えよう」として忘れる - “やること”の順番が組み立てられない
→ 宿題をやったのに、持っていくのを忘れる - 行動のスイッチが入りにくい
→ やる気はあるのに、動けない(先送りしがち)
「何度言っても直らない…」と感じたら、叱るより、“行動を助ける仕組み”を考えてみましょう。
家庭でできる!サポート術5つの工夫
1.「見える化」で“忘れやすい頭”をサポートする
記憶に頼らず、視覚で確認できる仕組みをつくります。
おすすめの方法:
- 宿題チェック表を冷蔵庫や机に貼る
- 持ち物リストをランドセルや玄関に常備
- 宿題の提出物は“提出用クリアファイル”に一括管理
ポイント
・文字だけでなく、絵やアイコン付きだとより効果的
・子どもと一緒にチェックリストを作ると、本人の理解も深まる
2.宿題の「提出まで」をワンセットにする習慣づけ
「宿題=やるだけ」になっていませんか?
本当のゴールは“提出すること”。だから、“出す準備”までが宿題のうちだと伝えるのが大切です。
習慣化の例:
- 宿題を終えたらすぐに「提出ファイル」にIN
- 翌日の準備と一緒に「提出チェックタイム」を設定
- 「出すところまでが100点!」と声かけする
3.「時間」で動くのではなく、「トリガー」で動けるようにする
「7時になったから宿題」よりも、“きっかけ”を明確にするほうが有効です。
例:
- 夕食を食べたら5分休憩→宿題タイム
- ドリルはお風呂の前、音読は寝る前
- 親がお茶をいれたら一緒に机につく
行動と行動をセットにすることで、自然と動ける流れができます。
4.「できた感」を言語化して“成功体験”に変える
「どうせまた忘れるし」「注意されるし」…と自己否定に入る前に、“できたところ”に焦点を当てる声かけが有効です。
声かけ例:
- 「自分でプリント入れてたね、助かる!」
- 「今日の準備は昨日よりスムーズだった!」
- 「連絡帳、全部書けてたよ!」
ポイント:結果より“プロセス”をほめる
5.「忘れてもリカバリーできる工夫」を用意する
忘れ物ゼロを目指すよりも、「忘れても何とかなる」安心感を持たせるほうが大事なケースもあります。
例:
- 学校に“予備の筆記用具セット”を置かせてもらう
- 宿題プリントをスマホで撮っておく
- 「提出忘れリスト」を家庭と共有しておき、二重チェックできる体制にする
不安を減らすと、“次はがんばってみよう”という気持ちが自然と湧きやすくなります。
NG対応:叱る・説教するだけでは変わらない
「何回言ったらわかるの?」
「ちゃんとやったって言ってたじゃん!」
…こうした言葉は、子どもを「自分はできない」と思わせるきっかけに。
忘れた理由よりも、「どうすれば忘れずに済むか」を一緒に考える姿勢を。
まとめ:「できる仕組み」で、“忘れやすさ”を補う
忘れ物や提出忘れは、子ども自身のやる気や能力の問題ではなく、“記憶→行動”を支える仕組み不足であることがほとんどです。
子どもを責めるより、「どうしたらできるか?」を一緒に試行錯誤していく。
それが、親子関係も学習習慣も良くするいちばんの近道です。

