- はじめに「こんなにやっても全然ダメだった…」「どうせ頑張っても意味ないよ」「また失敗した。やっぱり自分はだめだ」テストで思ったような点数が取れなかったとき、周囲からの評価が気になるとき、子どもたちは大人が思っている以上に深く傷つき、落ち込みます。特にまじめで一生懸命な子ほど、「頑張ったのに結果が出ない」経験を重ねると、自分の価値を疑いはじめてしまいます。そんなとき、大人は何をどう声をかけるべきか――今回は、“自己肯定感”を少しずつ育てる声かけの工夫をご紹介します。なぜ“報われない”と感じるのか?
- 自己肯定感を育てる3つの声かけポイント
- よくある保護者の不安と対応ヒント
- まとめ:「報われなかった」と思わせない関わりを
はじめに「こんなにやっても全然ダメだった…」「どうせ頑張っても意味ないよ」「また失敗した。やっぱり自分はだめだ」テストで思ったような点数が取れなかったとき、周囲からの評価が気になるとき、子どもたちは大人が思っている以上に深く傷つき、落ち込みます。特にまじめで一生懸命な子ほど、「頑張ったのに結果が出ない」経験を重ねると、自分の価値を疑いはじめてしまいます。そんなとき、大人は何をどう声をかけるべきか――今回は、“自己肯定感”を少しずつ育てる声かけの工夫をご紹介します。なぜ“報われない”と感じるのか?
「報われない」と感じる子どもは、こんな思考パターンに陥っていることが多いです。
- 成績=自分の価値だと思っている
- 「人と比べる」ことに敏感
- 結果が出ない=努力がムダだったと思い込みやすい
- 褒められないと“不合格”と感じてしまう
特に学校や周囲からの「点数・成果重視」の評価にさらされると、内面の価値に気づけなくなっていきます。
自己肯定感を育てる3つの声かけポイント
1.「結果」でなく「過程」に注目する声かけ
よくあるNG声かけ:「もっと頑張れば結果出るよ」
→ 頑張っても結果が出なかった子には、逆にプレッシャーになります。
代わりに:
- 「〇〇のためにちゃんと準備してたね」
- 「悔しいよね。でも、その気持ちは前に進もうとしてる証拠だよ」
- 「うまくいかなくても、今日までやってきたことはちゃんと力になってるよ」
成果ではなく「努力をする姿勢」「挑戦した事実」に目を向ける声かけが、心を支えます。
2.比較を手放し、「その子らしさ」に焦点を当てる
よくあるNG声かけ:「〇〇ちゃんはできたんだから、あなたもできるでしょ」
→ 比較されることで、子どもは自分を否定されたように感じます。
代わりに:
- 「あなたはあなたのペースでいいよ」
- 「前よりも〇〇がスムーズにできるようになったね」
- 「あなたのこういうところ、すごく好きだな」
“他人との比較”ではなく“昨日の自分”と比べられる関係性が、安心感と自信を育てます。
3.「存在価値」を言葉にして伝える
子どもが「結果が出せない=自分は無価値」と思い込みそうなときほど、“いてくれること”への感謝や喜びを言葉にして伝えることが大切です。
声かけ例:
- 「点数関係なく、あなたが頑張ってること、私はちゃんと見てるよ」
- 「あなたがいてくれて、本当にうれしい」
- 「どんな結果でも、あなたの価値は変わらないよ」
成果がなくても、条件付きではない「愛されている実感」を積み重ねることが、揺るがない自己肯定感につながります。
よくある保護者の不安と対応ヒント
Q:甘やかしていると思われない?
→ “受け入れる”ことと“甘やかす”ことは別です。まずは受け止め、その上で「どうすれば前に進めるか」を一緒に考えるステップに進みましょう。
Q:厳しくしないと伸びないのでは?
→ 自己肯定感が低いと、叱咤は“挑戦しない”理由になります。自己価値を感じられてこそ、本人が「またやってみよう」と動き出せるのです。
まとめ:「報われなかった」と思わせない関わりを
頑張ったけど結果が出なかった――
そんな経験は、大人でもつらいものです。
でも、子どもはまだその経験をうまく処理する力を持っていません。
だからこそ、周りの大人が“価値の再定義”をしてあげることが必要です。
点数が低くても、
表彰されなくても、
誰にも気づかれなくても、「ちゃんとがんばったね」「あなたは価値のある存在だよ」
この言葉が、子どもの心に「根」をつくります。

