はじめに「やる気が出ない」「今日は無理」「なんで勉強しなきゃいけないの?」そんな子どもの言葉に、どう返したらいいのか分からなくなることってありませんか?親としても、家庭教師としても、つい「やらせなきゃ」と焦ってしまうものです。でも実は、やる気が出ない日こそ、関わり方がその後の学びの質を左右します。今回は、子どもがやる気を失っているときに有効な声かけや対応方法を紹介します。「やる気がない=怠けている」ではない
やる気が出ない理由は人それぞれ。
怠けているように見えても、その裏にあるのは…
- 勉強に対する不安(どうせできない、また怒られる)
- 疲れ・ストレス(心も体もキャパオーバー)
- 勉強の意味が見えない(なんのためにやるの?)
子どもは「やる気がない」と自分でも感じていることに罪悪感を抱いていることが多いのです。
やる気が出ないときのNG対応
「いいから早くやりなさい!」
→ 圧をかけると、逆に「自分はダメだ」と思い込み、心を閉ざします。
「やらなきゃ将来困るよ」
→ 未来の不安は、今のモチベーションにつながりにくいどころか、萎縮の原因に。
「〇〇ちゃんはもっと頑張ってるよ」
→ 他人と比較されると、やる気よりも自己否定が強くなります。
有効な声かけ・対応法
1.「今日はどうしたの?」と気持ちを受け止める
まずは理由を聞いてあげましょう。
体調かも?精神的に疲れているかも?ただの甘えに見えても、背景にある“声”を拾う姿勢が大切です。
「そうなんだ。じゃあ今日は無理しないで、少しだけでも一緒にやってみる?」
2.「ここまでできたらOK」にハードルを下げる
やる気が出ない日には、“完璧”を目指させないことがカギ。
- 1問だけでもOK
- 5分だけタイマーで集中
- 好きな教科・やさしい問題から始める
「今日はこの1問だけ解けたら終了ね!」という“成功しやすいゴール”を設定しましょう。
3.「やる気がない日もあるよ」と伝える
子どもは「やらなきゃいけないのにできない自分」を責めています。
そんなときに、こんな言葉が効きます。
「大人だってやる気ない日あるよ」
「やらない日があっても大丈夫。続けていればいいよ」
責めるのではなく、人として共感することで安心感が生まれます。
4.“動き始めた”瞬間を見逃さずに認める
たとえ1問だけでも、教科書を開いただけでも、
「今、ちょっと動いた」
その瞬間を逃さずに肯定しましょう。
「さっき机に向かったね。えらい!」
「その1問、すごく集中してたね」
そうした“気づき”が、「次もやってみよう」に変わっていきます。
5.それでも動けない日は「学ばないこと」も学びに変える
何をしてもダメな日もあります。
そんなときは思い切って、こう声をかけてみましょう。
「今日は勉強お休みしようか。でも、代わりに〇〇してみようか?」
(例:本を読む/散歩する/好きな話をする)
「休む」ことに罪悪感を持たせず、気持ちの回復を優先させる勇気も大切です。
まとめ:「やる気」は引き出すものではなく、“育つ”もの
子どものやる気は、責めたり追い詰めたりして生まれるものではありません。
安心・信頼・達成感の積み重ねの中で、少しずつ芽を出します。
できない日を責めない。
小さな動きを認める。
やる気が戻る“土壌”を整える。
それが、家庭教師や保護者にできるいちばんのサポートではないでしょうか。

