はじめに「うちの子、勉強が大嫌いで…」「机に向かうだけで不機嫌になるんです」家庭教師として、何度も耳にする言葉です。でも、子どもたちの本音を丁寧に聞いてみると、実は“本当に嫌い”というより、“嫌いに見える状態”になっていることが多いのです。本記事では、そんな「勉強が嫌いな子」に対して、家庭教師や保護者がどのように寄り添い、前向きな関わりができるのかをご紹介します。まず理解しておきたい:「嫌い」の裏にある4つの本音
子どもが「勉強が嫌い」と言うとき、実は…
①「できない=自分がダメだ」と思っている
→ 勉強の場面=自信を失う時間になっている
②「何のためにやるのか分からない」
→ 意味がわからないから、やる気が起きない
③「やらされている」と感じている
→ 主体性が奪われて、反発心が生まれている
④「勉強=つまらない・苦痛」と思い込んでいる
→ 楽しさを感じた経験がない/成功体験が少ない
勉強そのものよりも、“勉強にまつわる感情”が嫌いなことが多いのです。
勉強嫌いな子に効果的なアプローチ術
1.“勉強”という言葉を使わずに誘う
「勉強しよう」ではなく、
「このクイズ、解けるかな?」
「ちょっとだけ一緒にやってみようか?」
遊びやチャレンジ感覚を取り入れた誘い方が効果的です。
特に最初の段階では、「学ぶ=楽しいかも」と思わせる工夫が大切です。
2.「できた」を感じさせる超小さな成功を用意する
難しいことをいきなりやらせるのではなく、
子どもが絶対に解ける・すぐに終わる課題からスタート。
例:
- 漢字1文字を使った文章づくり
- 簡単な計算1問
- 「〇か×か」クイズ形式の問題
「あ、できたかも」が積み重なると、“嫌い”はだんだん薄れていきます。
3.「やってよかったね」で終わるようにする
勉強を「イヤな時間」で終わらせないことが大事。
- 最後に成功体験を入れる
- 褒めポイントを必ず見つけて伝える
- 楽しかった・スッキリしたなど、感情を言葉にさせる
終わり方ひとつで、「次もやってみようかな」と思えるかが決まります。
4.「勉強=成長の道具」として伝える
「いい高校に入るため」や「点数のため」ではなく、
「知るって面白いよ」
「前よりできるようになってるね」
といった“成長実感”を重視する関わり方が有効です。
ゲームのように「前より少しレベルアップした自分」を意識できると、勉強に対する見方が変わります。
5.嫌がるときは無理にやらせず“理由”を拾う
「やりたくない」には、かならず理由があります。
- 疲れている
- 前回の失敗が尾を引いている
- 勉強以外に気になることがある
そんなときは…
「そっか、今日はなんかイヤな気分だった?」
「無理にやらなくても大丈夫。どうしてそう思ったか聞かせて?」
無理に押すより、“話す場”をつくるほうが、長期的には効果的です。
まとめ:勉強嫌いは“関わり方”で変えられる
「勉強が嫌い」という子に無理やりやらせようとすると、
ますます拒否感が強くなります。
でも、ほんの少しずつ「楽しい」「できる」「わかる」を積み重ねていけば、
子どもは少しずつ変わっていきます。
勉強を“好きにさせる”のではなく、
“嫌い”を少しずつほどいていくアプローチが、長く効いていく関わり方です。

