【家庭教師の視点】定期テストや受験への不安にどう寄り添うか?― 成績よりも、“気持ち”を整えることが第一歩 ―

不登校
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はじめに不登校や学習ブランクのある子どもたちにとって、「定期テスト」や「受験」は、大きなプレッシャーを伴うイベントです。学校に通っている子でさえ緊張するこれらの場面に、「私なんて無理」「どうせ点とれないし」と不安でいっぱいになるのは当然です。家庭教師として私たちにできるのは、不安に巻き込まれるのではなく、子どもの“気持ちの安全地帯”になること。今回は、テストや受験への不安を抱える子どもたちに対して、どのように寄り添えばよいのかをご紹介します。不安は「やる気がない」のではなく、「怖い」から

「やってないから不安なんだよね、勉強すれば大丈夫!」
…これは正論ですが、実は子どもたちの心には響かないことが多いです。

彼らの不安の正体は、

  • 勉強しても点が取れなかったらどうしよう
  • 周りと比べて自分だけが遅れている
  • 親や先生をがっかりさせたくない
  • 「落ちこぼれ」って思われたくない

など、自己肯定感や人間関係に根差した“感情の問題”であることが多いのです。

家庭教師ができる「寄り添い方」のポイント

1.「不安そのもの」を否定しない

「そんなの気にしなくていいよ」ではなく、

「不安になるのは自然なことだよ」
「それだけちゃんと考えてる証拠だね」
というふうに、まず気持ちを受け止めてあげることが大切です。

2.点数より「前回との比較」「できた実感」を共有

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「80点だったから偉い」ではなく、

「先週よりミスが減ってるね」
「苦手だった文章題に取り組めたのがすごい」
といったプロセスの変化に目を向けてあげることで、成功体験を積みやすくなります。

3.「今やっていること」に意識を向けさせる

不安は“未来”を想像してしまうことで大きくなります。

「今、できることに集中しよう」
「この1問を解けるようにしよう」
というように、“目の前”にフォーカスを戻してあげる声かけが効果的です。

4.テストや受験を「練習の場」に変換する

「本番じゃなくて、実験のつもりでやってみよう」
「今の実力を知るだけでOKだよ」
といった言い方で、失敗が“許される場”だと感じさせる工夫も有効です。

5.目標設定は“小さくてOK”

「志望校合格!」ではなく、

「今週は3日間机に向かう」
「英語の単語を10個覚える」
などの小さな行動目標が、“不安に勝てた”という成功感につながります。

実際にあった寄り添いのエピソード

ある中学2年生の女の子。
不登校が続き、テストへの恐怖心から一切手をつけられない状況でした。

家庭教師の私は、「勉強しよう」ではなく、まず彼女の話を聞くところからスタート。
次に、問題は解かずに「答えを見ながらでいいから、読み上げてみよう」というだけの宿題を出しました。

最初は消極的だった彼女も、
「答えを見る=ズルじゃないんだ」
「少しでも関わっていいんだ」
と感じてくれたようで、1か月後には自分から「このワークやりたい」と言うまでに。
テスト本番では、満点ではなかったけれど、「自分でやって、自分で出した結果」に誇りを持てていたようです。

まとめ:不安は“取り除く”より“受け止める”

定期テストも受験も、子どもたちにとっては心の大きな山です。
でも大人ができるのは、その山を代わりに登ることではありません。

一緒に登る姿勢を見せること。
途中で座り込んでも、横にいてあげること。

家庭教師としてできる寄り添いは、成績以上に子ども自身の心を支えることなのです。

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