はじめに「机に向かっても5分でやめてしまう」「宿題すら一人でやれない」「勉強しなさい」と言えば言うほどやらなくなる…こんなふうに、自宅学習がなかなか続かないというご相談は、家庭教師をしていると非常に多く寄せられます。ですがご安心ください。自宅学習が続かないのは「やる気がないから」ではなく「やり方と環境が整っていないだけ」。この記事では、実際の指導経験に基づいた“習慣づけのコツ”をご紹介します。なぜ自宅学習が続かないのか?主な3つの理由
1. ゴールが見えず、何をすればいいか分からない
→ 「何を・どれだけ・いつまでに」やるかが曖昧だと、子どもは行動に移せません。
2. 学習環境に誘惑が多すぎる
→ テレビ、スマホ、おもちゃ…子どもは集中するより“楽しいこと”に自然と引き寄せられます。
3. 成功体験がなく、「勉強=つらいもの」になっている
→ 勉強をしても結果が出ない・褒められない…それではやる気が湧かないのも当然です。
習慣づけのコツ①:勉強時間を“超短く”設定する
最初から「1時間やろう!」はNG。
まずは 5分でも10分でもOK! とにかく「続けられる成功体験」を作るのが第一歩です。
例:タイマーで10分だけ集中 → 終わったら褒めて終了。次第に時間をのばす。
習慣づけのコツ②:決まった“時間”と“場所”をセットにする
人は「同じ行動を、同じ時間・場所で繰り返す」ことで自然に習慣化します。
たとえば、「毎日19時になったらリビングの机で宿題」と決めると、子ども自身も意識しやすくなります。
ヒント:「食後すぐ」「お風呂の前」など、生活の流れに組み込むと自然に続きやすい。
習慣づけのコツ③:やることを“見える化”する
「今日は何をするのか」「どこまでやれば終わりか」が明確になると、子どもは安心して取り組めます。
方法:
- チェックリストを作る
- 終わったらシールを貼る
- カレンダーに記録をつける
→ 達成感・視覚的な充実感がやる気につながります。
習慣づけのコツ④:「できたこと」に注目して褒める
勉強の内容よりも、「続けられたこと」「机に向かったこと」をまずは肯定しましょう。
❌「なんでこんなミスしてるの!」
✅「今日も机に向かえたね!」「最後までよく頑張ったね!」
ポジティブな声かけが、子どもの自己肯定感を育てます。
習慣づけのコツ⑤:親も“少しだけ一緒にやる”
特に低学年や勉強が苦手な子は、「ひとりでやる」のが難しいもの。最初の5分だけでも親が隣にいることで、安心して始められます。
方法:
- 一緒にタイマーをスタート
- 最初の1問を一緒に解く
- 本を読むふりをしながら見守る
→ だんだん“ひとりでできる”時間を延ばしていきましょう。
習慣化に失敗しないための注意点
無理にやらせない:「やらせる勉強」はすぐに反発されます
失敗を責めない:「続けられなかった日があっても大丈夫」
比較しない:兄弟や他の子と比べるのはNG。あくまで「昨日の自分」と比べましょう。
まとめ|「続けられる環境」があれば、学力は自然に伸びる
家庭教師として実感するのは、勉強習慣は“やる気”ではなく“環境と声かけ”で作れるということです。
「勉強って、毎日やるとラクになるね」
「なんか前よりスラスラ解けるかも」
そんな気づきを積み重ねれば、お子さんは自分から勉強を始めるようになります。

